受賞
受賞 : 福永守博士(野田研究室)が第6回(2012年)日本物理学会若手奨励賞(領域10)を受賞
投稿者 : master 投稿日時: 2012-3-24 (2747 ヒット)
受賞

本領域・課題オ「スピンフラストレーションと磁気強誘電性」の研究分担者、野田幸男博士(東北大学 多元物質科学研究所 教授)グループの福永守氏が日本物理学会若手奨励賞(領域10)を受賞しました。

日本物理学会では、将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励することを目的として若手奨励賞を設けています。この度、領域10における第6回受賞者の一人として、福永守特任助教(野田研究室)が選ばれました。福永守氏が開発したD-Eヒステリシスカーブ二重波法の開発とこれを利用したマルチフェロイック物質RMn2O5 (R=Y, Bi, 希土類)の研究に高いオリジナリティーを見いだすことができます。新しく開発した電気分極測定法を用いることにより、強誘電体分極の履歴に関する部分と、電気伝導や通常の誘電成分やその他不明な履歴に関係しない成分を何ら仮定無しに実験的に分離することができるようになりました。また、磁場中でのRMn2O5(R=Tm,Yb)の電気分極フロップ(90度回転)の現象も見つけて、マルチフェロイック分野では大きな一歩を記しています。同氏の開発した精緻な実験手法と解析法はマルチフェロイック分野の研究を実験的に大きく進展させており、今後、更なる研究の進展が見込まれます。

対象論文:
"New Technique for Measuring Ferroelectric and Antiferroelectric Hysteresis Loops",
   M. Fukunaga and Y. Noda
   J. Phys. Soc. Jpn 77(2008)064706.
"Discovery of Polarization Flop Transition and Simultaneous Measurements of Magnetic Ordering and Dielectric Properties of TmMn2O5",
   M. Fukunaga, K. Nishihata, H. Kimura, Y. Noda, and K. Kohn,
   J. Phys. Soc. Jpn 77(2008)094711.
"Magnetic Phase Transitions and Magnetic-Field-Induced Polarization Flops in Multiferroic YbMn2O5",
   Mamoru FUKUNAGA, Yuma SAKAMOTO, Hiroyuki KIMURA, and Yukio NODA
   J. Phys. Soc. Jpn 80(2011)014705.
"Magnetic Field Induced Polarization Flop in Multiferroic TmMn2O5",
   M. Fukunaga, Y. Sakamoto, H. Kimura, Y. Noda, N. Abe, K. Taniguchi, T. Arima, S. Wakimoto, M. Takeda, K. Kakurai, and K. Kohn
   Phys. Rev. Lett. 103 (2009) 077204.


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