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特定領域「フラストレーションが創る新しい物性」
第1回トピカルミーティング

開催日時および開催場所

2008年1月11日〜12日 京都市左京区 京大会館

第1回トピカルミーティング「フラストレート新奇物質」報告

特定領域研究「フラストレーションが創る新しい物性」では多岐にわたる研究分野を束ねているのが特徴です.そのため,ある話題に絞って重点的に議論する機会を臨機応変に設けることが重要であると考えています.川村特定ではこの趣旨の会議を「トピカルミーティング」と呼び,今後,年2,3回開催する予定です.記念すべき(?)第一回会議が,2008年1月11日から12日にかけて京都市左京区の京大会館にて催されました.なお昨年11月に開催されたキックオフミーティング(News Letter Vol.1参照)は,計画班メンバーに参加者がほぼ限定されていましたので,オープンな会議は今回が初めてということになります.

表題にあるとおり,今回のテーマは「フラストレート新規物質」でした.新規物質をターゲットにしたものの.物性測定家は新規物質を測定をし,理論家は新規物質の織りなす物性に対する理論を構築するわけですから,必然的に川村特定に関係する全ての分野の人が対象になります.ただし,上に述べましたように川村特定における初めてのオープンな会議でしたので,お披露目といった意味合いも若干ありました.学会誌や各種メーリングリストに開催通知をしたものの,締め切りの一週間前まであまり申込数が増えず若干不安な日々を過ごしましたが,直前に怒濤のごとく申込があり,結局,115名と予想を遥かに上回る参加希望があり,胸を撫で下ろすと同時に,「フラストレーション」研究を推進する川村特定の方向性が時代の潮流にあっていることを実感しました.

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さて,トピカルミーティング初日は,遠方からの参加者を考慮して朝11時から開きましたが,始まる頃には既に会場は満員に近く,熱気ムンムンでした.当日申込者を含めると合計125名の参加がありました.口頭発表は31件,ポスター発表は57件です.口頭発表では,関連あるまとまった内容を集めた効果もあってか,実際の講演時間以上に理解することができたというお得な感じがしました.ポスターセッションは,初日,二日目約1時間ずつもうけました.ポスター会場は,口頭会場以上に熱気ムンムンでした.ただし,ポスター会場が予想以上の参加者を受け入れるには狭過ぎたのは大誤算でした.次項以降に,講演プログラムを掲載し,さらに全88件のうち8名の先生に「トピックス」として2ページずつ紹介していただきましたので,興味のある方はそちらをご覧下さい.

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紙面の都合上,そして私の能力上,具体的な議論について述べることはしませんが,参加者それぞれに何か貴重な情報やヒントを得るものがあったことを願います.また,初日の夕方には,懇親会が開かれましたが,ここでも新しい共同研究などの芽がでたのではないかと思います.一つだけ,固体化学者として感想を述べさせていただくと(といっても月並みな発言ですが),学問「フラストレーション学」のブレークスルーには,これまでにない新しい物質,極めて純良な物質,そして新しいコンセプトに基づいた物質開発が重要であるということです.ひょんなきっかけから一連のフラストレート物質を発見された鄭先生のお話,more perfectカゴメを合成されたという広井先生のお話,全く新しい切り口で高性能リラクサーを作られた野口先生のお話,ありふれた磁石からマルチフェロ物性を創られた石渡さんのお話などは,物質開発家としては大きな刺激になりました.

最後に今回の会議の運営は,私以外の世話人,益田さん(横浜市立大),東さん(京大化研),川村先生の協力なしには決して成し遂げられませんでした.特に,益田さんにはプログラム作成など大きな負担をかけました.また,特定事務補佐の井上京子さん,辻本吉廣君を筆頭とする学生さんは,当日,時差ぼけで頭と気が回らない私にかわって大活躍してくれました.この場を借りて御礼申し上げます.

世話人代表:京都大学大学院理学研究科 陰山 洋

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