トップ  >  研究会  >  22年度フラストレーション・セミナー

トピカルミーティング等に戻る

第27回フラストレーション・セミナー

日時: 3月8日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 小山田 明 (京大人環)
    • 「f電子系フラストレーション物質における部分無秩序状態」
    • 要旨: f電子系フラストレーション物質では、近藤効果とフラストレーションの共存によって新しい量子状態が期待される。その良いモデル物質と考えられるCePdAlとUNi4Bにおける部分無秩序状態について、核磁気共鳴実験の結果を中心に、スピンダイナミクス、特に臨界現象について紹介する。
  • 求 幸年 (東大工)
    「コメント ― フラストレート近藤格子系の部分近藤スクリーニングに関する理論的進展」

第26回フラストレーション・セミナー

日時: 1月25日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 中野 博生 (兵庫県立大学物質理)
    • 「数値対角化によるカゴメ格子反強磁性体の研究」
    • 要旨: カゴメ格子反強磁性体は、典型的なフラストレーション系として実験理論の両面から精力的な研究が行われているものの、その性質が十分に理解された段階とは言えず、今なおチャレンジングな課題である。格子の2次元性とフラストレーションのために、計算科学的アプローチであっても有効な手法が限られているのが現状である。そのような状況で、カゴメ格子反強磁性体の磁化過程の異常、スピンギャップ問題、フェリ磁性との関連について、我々が数値対角化の計算によって得た成果を紹介する。
  • 岡本 佳比古 (東大物性研)
    「コメント ― スピン1/2カゴメ格子反強磁性体volborthiteとvesignieiteの強磁場磁化過程」

第25回フラストレーション・セミナー

日時: 12月21日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 藤本 聡 (京大理)
    • 「フラストレート磁性体におけるスピン波のホール効果」
    • 要旨: 局在スピン系におけるスピン波励起によるスピン流ホール効果について議論する。スピン波のホール効果とは、静的または動的な非共面的磁気構造に起因するトポロジカルなベリー位相が、スピン励起に働く有効的な横方向の力やホール速度を生み出して、印可磁場勾配とは垂直方向に スピン流が流れる現象である。金属や半導体のスピン・ホール効果と違って電荷の自由度が一切絡まない点が特徴である。最近の理論の発展について紹 介する。
  • 田畑 吉計 (京大工)
    「コメント ― フラストレート磁性体における磁場勾配によるスピン輸送現象観測の試み」

第24回フラストレーション・セミナー

日時: 11月30日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 山下 穣 (京大理)
    • 「熱輸送測定による量子スピン液体の研究」
    • 要旨: 理想的な二次元三角格子をもつ有機物k-(BEDT-TTF)Cu2(CN)3、EtMe3Sb[Pd(dmit)2]2においてスピン交換相互作用の一万分の一程度までスピンが秩序化しないスピン液体状態がみつかっており、その基底状態が注目を集めている。我々は熱輸送測定からこの二つの物質におけるスピン液体状態の素励起が異なる振る舞いを示す事を見出したので、それについて報告したい。特に何が基底状態の差を生みだしたいのかを議論したい。
  • 堀田 知佐 (京産大理)
    「コメント ― New modelの提案」

第23回フラストレーション・セミナー

日時: 10月26日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 小野田 繁樹 (理研)
    • 「遍歴磁性体におけるスカーミオン輸送理論」
    • 要旨: 磁気フラストレーションによる非自明なスピン状態の一例に、スピンのskyrmion構造が結晶化した長距離磁気秩序相や、そのスピン液体状態(カイラルスピン液体の一種)があり、特に、局在スピンが伝導電子と相互作用する遍歴磁性体は、skyrmion輸送現象を示す最も簡単な例である。
      我々は、非磁性不純物を含む二重交換模型に対して、量子輸送理論とゲージ場理論のふたつの立場からskyrmion欠陥の電場による輸送係数を微視的に計算するとともに、skyrmion輸送現象におけるホール角を求めた。その結果、従来のスピントロニクスの理論的枠組みで議論されてきた散逸を伴う機構とは別に、skyrmion core 付近の伝導電子の局所的ベリー位相のために、散逸を伴わないトポロジカルな機構が増強されて現れることを明らかにした。
  • 河野 浩 (阪大基礎工)
    「コメント ― 磁気渦の電流駆動」

第22回フラストレーション・セミナー

日時: 9月14日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 森 茂生 (大阪府立大院工)
    • 「リラクサー誘電体のMPB領域における微細構造解析 ―巨大圧電特性の起因について―」
    • 要旨: リラクサー誘電体は優れた誘電・圧電特性を示すことから近年盛んに基礎的および応用的研究が行われている。しかしながら、リラクサー誘電体の示す諸特性の起源については、系の「不均質性」が重要であると理解されているが、リラクサー特性を統合的に説明するモデルはまだ確立されていない。また、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3(PMN) と強誘電体PbTiO3(PT)の固溶体であるPMN-PTやPbZrO3とPbTiO3の固溶体であるPb(Zr,Ti)O3(PZT)のMPB相境界近傍組成においては、圧電特性が向上し、その起因についてはいくつかのモデルが提案されているが、統一的見解は得られていない。本研究では、(1)リラクサー誘電体PMNにおける異常な誘電特性とドメイン構造の相関と(2)PMN-PTとPZTにおけるMPB相境界近傍組成での圧電性向上と微視的ドメイン構造との相関について明らかにするために、PMN,PMN-PTおよびPZTにおける微視的ドメイン構造および局所構造について、明・暗視野法、電子回折法、高分解能電子顕微鏡法を用いて調べたので、その結果について報告する。特に、MPB相境界近傍組成における圧電性向上と微細構造との相関について議論したい。
  • 大和田 謙二 (原研)
    「コメント ― ダイナミクスから見たPolar Nano Regionの起源」

第21回フラストレーション・セミナー

日時: 7月27日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 大久保 毅 (阪大理)
    • 「三角格子ハイゼンベルグ反強磁性体のボルテックス秩序とスピンダイナミクス」
    • 要旨: 三角格子ハイゼンベルグ反強磁性体における、特異なボルテックス励起(Z2ボルテックス)の秩序化とスピンダイナミクスに関する理論を紹介する。実験で観測可能な動的構造因子の振る舞いを中心に、Z2ボルテックスとの関連について議論する。
  • 山口 博則 (阪大極限)
    「コメント ― 三角格子反強磁性体NiGa2S4におけるZ2ボルテックス転移の可能性」

第20回フラストレーション・セミナー

日時: 6月29日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 有馬 孝尚 (東北大多元研)
    • 「らせん磁性の外場応答」
    • 要旨: スピン軌道相互作用を考えると、らせん磁気秩序は結晶構造の反転対称性を崩す働きをする。その結果、磁気強誘電性が発現するというシナリオはすでにコンセンサスが得られたと言える。ここでは、らせん磁性の外場応答に焦点を絞って、巨大電気磁気効果、電気マグノン、電気分極メモリー効果といった現象を考えてみたい。
  • 木村 剛 (阪大基礎工)
    「コメント ― スピングラス系における電気磁気応答」

第19回フラストレーション・セミナー

日時: 5月18日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 広井 善二 (東大物性研)
    • 「スピン1/2カゴメ格子反強磁性体ボルボサイトの不思議な磁性」
    • 要旨: カゴメ格子上にスピン1/2を配置したハイセンベルグモデルの基底状態は,理論的には長距離シングレットを基本として小さなスピンギャップをもつ状態と考えられてきたが,未だによくわかっていない。一方,実験を行うためのモデル物質には理想的なものは存在せず,現在,3つの銅鉱物が精力的に研究されているが,それらの基底状態に関しても限られた情報しか得られていないのが現状である。ここでは銅鉱物ボルボサイトに関して,われわれの最近の研究を報告したい。ボルボサイトはゼロ磁場近傍で1Kに何らかの弱い相転移を示し,銅スピンはほとんど止まっているが,何らかの低エネルギー励起と非常に遅い揺らぎが生き残っており,60mKまで通常の磁気秩序に至らない。一方,少なくとの3段の磁場誘起逐次相転移が存在するが,高磁場相も単純な磁気秩序にはなく,極めて異常である.このような性質が果たしてカゴメ格子に特有なものか,モデルからのずれに起因するのかを明らかにすることが重要である。
  • 中澤 康浩 (阪大理)
    「コメント ― ボルボサイトの低温、磁場中比熱」
  • 太田 仁 (神戸大分子フォトセ)
    「コメント ― 強磁場ESRからみたボルボサイト」

第18回フラストレーション・セミナー

日時: 4月27日(火) 17:30〜

場所: 阪大豊中キャンパス 理学研究科D棟3階 D301

内容

  • 中村 裕之(京大院工)
    • 「ηカーバイド型遷移金属化合物の構造と物性」
    • 要旨: Fe3W3C に代表されるηカーバイド型の化合物は、切削工具鋼の析出物や耐火材として古くから知られている。Fe サイトは星型四面体(重心を共有する大小2つの正四面体)でパイロクロア格子の各四面体を置き換えた構造であり、興味深い。また、Fe-Fe 間の距離が比較的近いため直接の結合が期待され、遍歴電子磁性の研究対象として有望である。ここでは、最近測定したいくつかのηカーバイド型遷移金属化合物の物性を紹介する。
  • 和氣剛(京大院工)
    • 「コメント − 不純物効果」
プリンタ用画面
前
21年度フラストレーション・セミナー
カテゴリートップ
研究会
次
23年度フラストレーション・セミナー